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おくのほそ道の風景地本合海 [Z900RSと600km超]

国指定名勝。

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停められそうな場所へ。

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芭蕉のほかに西郷隆盛が
庄内攻めの本陣とした所。

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国指定名勝:
おくのほそ道の風景地本合海
(平成二十六年十月六日指定)

俳聖 松尾芭蕉(まつおぼしょう)が新庄に立寄ったのは、
陸奥・北陸路の歌枕の地を訪ねた「おくのほそ道」の途中、
元禄二年(一六八九)六月のことです。
句会など二泊した後に、本合海のこの地から舟に乗り最上
川を下って行きました。その乗船時に眼前に現れたのが
八向山(やむきやま)です。

山形県内を北上してきた最上川は、八向山南壁に当たり
大きく西へと流路を変えます。山の断崖には落葉広葉など
とともに朱色の矢向神社(やむきじんじゃ)が見え、崖の
上には戦国期に築かれた楯の跡があります。古より川の恵
みで栄えてきた本合海は、舟運の川湊として庄内と内陸、
また太平洋側とを結ぶ交通の重要な役割を担ってきました。

芭蕉は「おくのほそ道」を通し、変わらずに遺されてきた
ものと移ろい往くものとを同時に捉えようとした「不易流行」
(ふえきりゅうこう)の精神を、古歌や故事で知られた旧跡地
の風景に表し、俳句のなかに書きとめました。

本合海は、その風景地の一つであるとともに、これまでに詠
まれた和歌などの碑も多くあります。このように当地は、
明媚な眺堂とともに歴史・文化的背景が織り交ざる一体的な
風致景観を呈しており、平成二十六年に文部科学省より
「おくのほそ道の風景地」の名勝指定を受けました。

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松尾芭蕉と河合曾良。

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最上川が集まって流れていく所。

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五月雨をあつめて早し最上川

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五月雨をあつめて早し最上川 芭蕉

大石田の高野一栄方に滞在中の句会では
涼しい風を運んでくる最上川の豊かさ、
やさしさを表現し、「あつめて涼し」と
詠んだが、元禄二年(一六八九)六月三日
(新暦七月一九日)ここ、本合海から急流
の最上川船下りを体験し、「涼し」を
「早し」に改めた。
最上川の豪壮さ、はげしさを表記している。

「降り続く五月雨を
一つに集めたように、
何とまあ最上川の流れの
早くすさまじいことよ。」

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五月雨た 髪をあつめて すだれがみ

夜寝ている間に、さみだれた髪を
まとめて整える時間も無い、現代
の朝の忙しさの様子が思い浮かぶ・・・・


と一句詠みつつ見学完了。
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